モーターガイドツアープロ&ローランスゴースト比較(プロペラ編)

エレキモータープロペラ
       

エレキモータープロペラ

エレキのプロペラについてそんなに興味がある方がおられるかは不明ですが…本来はボートのプロペラでのお話になりますがエレキのプロペラにも多少は通ずることと思いますので、昔に調べたことなどを記事にしてみました。

 

 

Motorguide Tour ProとLowrance Ghostのプロペラの概要

ツアープロのKATANAプロップ

モーターガイドツアープロとローランスゴーストのプロペラの違いに触れたいと思いますが、今回モーターガイドから新発売されたツアープロに付属するプロペラ(カタナプロップ)はエレキプロップとしてはおそらく初となるブレードが進行方向に傾いた形状のネガティブフェースタイプのプロペラが採用されておりエレキのプロペラとしては斬新で開発にもNASAが関わりデザインしたそうですが、ネガティブやフォワードレーキタイプのプロペラはもともと小さな出力の動力源に装備されるプロペラで デメリットとしてはハイトルクでの急推進やモーターの高速回転時にはキャビテーションを起こしやすくプロペラ―スリップ状態になるようなことが想定されますが、もしキャビテーションをするとして逆にポジティブに取るとボートが不意に急旋回してしまう様なトラブルを防ぎ回避できるようなことがあるのかも知れません。また、小さな出力の動力源でも少ない出力で推進する事ができるので水流や水圧によるモーターへの負荷や負担が減少しバッテリー消費を節約できるというメリットやピンポイントで静止するスポットロック時のモーター出力に強弱をつけ微調整しなければならないような細かな動作を繰り返すような作業に対して理にかなったプロペラデザインとなっています。

エレキモータープロペラ性能

Lowrance Ghostのプロペラ

また、対照的に出力の比較的高いゴーストのプロペラにはアフトレーキの類となりますが、レーキルートからブレードティップにかけて放物線状に後方に伸び、リーディングエッジのルートからトレーリングエッジのルートにかけピッチアップした様な形状のバリアブルピッチにも似たようなプロペラデザインが採用されていてティップ部分にはミンコタウルトレックスに付属するプロペラに酷似するウィードレス効果があるとされるデザインが装備されブレードシェイプはツアープロやウルトレックスのプロップよりもシャープでレーキ角が強まった形状の初動トルクとハイバイパス時の高出力域の両立を意識されたようなデザインが採用されています。また、モーターガイドツアープロとローランスゴーストのプロペラブレード部は肉厚で硬質な強化プラスティックで成型されており推進時のたわみやよじれにも対応でき計算され設計されたことが読み取れます。

 

 

 

プロペラ部位用語まとめ

  • リーディングエッジ: プロペラが回転し最初に水や空気を掻き込む部分。プロペラのハブルート部からブレードの先端までをさす。
  • トレーリングエッジ: リーディングですくわれた水や空気がブレードから離れる場所でプロペラブレード後方側のエッジ部
  • ブレードティップ : プロペラハブの中心からプロペラブレードの外半径までの延長線上の最も離れた点。
  • ブレードルート: ブレードがハブと結合するブレードの最も厚みのある部分エリア。
  • カップ: エレキモーターで使用するプロペラには施されていませんが、ボートで使用するプロペラの水中回転時等に起こるキャビテーションやスリップを防ぐよう設計されたブレードティップエリアに1インチ前後の湾曲したカップ状に形成されたブレードの後縁部分。
  • ブレードプッシングフェース: ブレードフェイスと呼ぶことが多いですが、プロペラブレードの面になる部分。ピッチフェイスとも呼ぶ。
  • ハブ: プロペラシャフト外縁に接するパイプ状となるプロペラ中心部分。

モーターガイドエレキモーター

 

  1. ピッチ: プロペラスリップの無い状態で1回転させた際の理論上での移動距離で、バスボートでよく見かける25 “ピッチのプロペラなどは1回転で25インチ前進することの単位。
  2. レーキ : プロペラシャフトに対したプロペラブレードの角度。またブレード形状によりピッチとレーキ角はすべて比例するとは限らない。
  3. ネガティブフェース: プロペラブレードのフェース面が前進方向に向かう形状。
  4. フォワードレーキ: 推進方向に角度が付けられた形状で一般的に船内機や小型船外機で使用されるプロペラ。
  5. ゼロデグリーレーキ: 0度レーキ。プロペラシャフトに対し90度の角度で取り付けられ船内機等で使用されるタイプのプロペラ
  6. アフトレーキ: AFTレーキはバスボートなどの滑走走行するパフォーマンスボートで一般的によく見かける形状のプロップでブレードが推進方向の逆で後方に傾斜したデザイン形状。プレーンや滑走時には船艇尾をリフトさせる作用に機能し、バウをリフトさせる機能はブレード先端部分が作用する。走行性能を向上させる目的のプロペラデザインとなります。
  7. パラボリックレーキ:パフォーマンスプロペラに装備されるレーキ形状でルート部分からティップ部分までを放物線に形成されたブレードデザイン
  8. プログレッシブピッチ:リーディングエッジからトレーリングエッジまでのブレードピッチが放物線状に3インチ前後可変増加していくデザインでパラボリックデザインとでは放物線方向が対角方向で別機能。さらなるパフォーマンス向上を目的としプログレッシブピッチとパラボリックレーキが複合したプロペラ設計デザイン形状をヴァリアブルピッチや可変ピッチと呼びプロペラが回転し推進する効率を向上させる目的のデザインで私見ですが、パラボリック形状は水流をつかみ押し出す機能が向上しプログレッシブは一回転で進む距離の効率を向上させる機能と理解しています。
  9. ダイア:ダイアメーター。プロペラの直径。最大外径。ハブ中心からティップ×2の距離。

プロペラ各部名称

  1. ブレードルート
  2. レーキ角
  3. ネガティブフェースとアフトレーキ

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